es【エス】 | ともやの映画万歳!

es【エス】

(原題:DAS EXPERIMENT)
【2001年・ドイツ】TVで鑑賞(ともや評価:★★★☆☆)


1971年に人間心理の変動を試みた心理実験を描いたシチュエーション・サイコ・ムービー。

スタンフォード大学心理学部のトート教授(エドガー・ゼルゲ)は、ある事件をするために新聞広告を出す。【14日間の実験の被験者になれば4000マルク(日本円で約22万円)の謝礼を差し上げます】と。その応募に集まったのはタクシードライバーのタレク(モーリッツ・ブライブトライ)、空軍パイロットのシュタインホフ(クリスティアン・ベルケル)、自分の濃い体臭を気にするベルス(ユストゥス・フォン・ドホナニー)ら20名ほどの男性たち。彼らは無作為に看守役と囚人役に分けられ、学内に設けられた模擬刑務所に収容された。バルスは看守役、タレクとシュタインホフは囚人役である。初めはそれぞれの役を演じるだけの簡単なアルバイトと誰もが考えていた。しかし、実験が進むうちに看守役の攻撃的な振る舞いはどんどんエスカレートしていく。それに対して囚人役は卑屈に服従するのみで、まったく抗議できなくなっていく。いつしか、模擬刑務所内は単なる実験の枠組みを越えて、誰にも制御不能の状態に陥っていく…。

これは実際にあった事件をベースに作られているらしいが、人間はあんなにも簡単に壊れていくモノなのだなぁ…とちょっと怖くなりました。
最初のウチは実話ベースというのを知らなかったので、きっとこの実験の裏にはもっと凄い陰謀が隠されていて…とか勝手に思ってました。
監督は本作がデビューとなるオリバー・ヒルツェビゲル。